早稲田大学大学院 情報生産システム研究科 早稲田大学大学院 情報生産システム研究科 早稲田大学IPS研究センター
サイトマップEnglish Page
トップページ 概要 教育・研究 教員紹介 入学案内 奨学金制度 就職状況 留学生の方へ アクセス Q&A/Mail
平澤研究科長の式辞 日本語版(2007/3/25)
>>前のページに戻る

 <Display English Version>

大学院情報生産システム研究科
2007年3月 学位授与式
研究科長 式辞
平澤 宏太郎 教授

みなさんは早稲田大学大学院情報生産システム研究科の修士課程をこのたび修了されることになりました。今回が3月修了の第3回目の修了式です。修了生は全部で101名、そのうち留学生が44名います。

9月修了と3月修了を比較しますと、少しずつ3月修了の学生の割合が減少しておりますが、留学生の比率も上昇しています。

この事は、情報生産システム研究科が海外の優秀な学生を受け入れ、国際的視野を持った人材を育てる国際的大学院として認められるようになってきたことを示していると思います。

今後とも、日本人と留学生の数がバランスのとれた、アジアのみならず世界に開かれた大学院を目指していきたいと考えております。

みなさんの2年間の大学院生活はいかがだったでしょうか。高度な専門知識を修得できたでしょうか、又、今後の社会生活の中で大変重要となってくる未開拓の分野に挑戦していく力を身につけていただけたでしょうか。あるいは、みずから新しいものをクリエートする喜びを経験していただけたでしょうか。

みなさんは早稲田大学大学院情報生産システム研究科での学生生活を通して、このような力を体得していただけたものと信じております。

さて、今回の修了生の中には、博士課程に進学する人達が5名おられますが、これらの方には、ぜひ世界に発信できるような研究を行っていただきたいと思っております。

実は、私は大学人になる前、30年間ほど民間の電機メーカーの研究所に勤めていたのですが、その時、世界に発信できるユニークな技術・製品の研究・開発が企業の発展のためにいかに重要であるかを肌で学びました。

他人が開発した技術の模倣あるいは簡単な変更のみでは競い合ってはいけません。

今後、日本をはじめとするアジアの国々がglobalな大競争時代に競い合っていくためには、他の場所で研究された技術をブラッシュアップして価格性能比の高い製品をつくっていくだけでなく、苦しくても、みずから新しい技術を創造していく事が強く求められています。ぜひこのようなことを念頭において新しい技術の創造に努力してほしいと思います。

博士課程の学生の間にぜひ著名な国際学術論文誌に新しいアイディアを盛り込んだ論文を投稿していただきたいと思います。

次に実社会に出て行かれるみなさんにいくつかのコメントをさせていただきたいと思います。

はじめに、学校と実社会は基本的に異なるということです。それでも、20〜30年前の日本の場合、特に大企業の研究所の場合には、大学と似たような雰囲気がありました。入社してきた新人には社会人のイロハを組織的に学ばせる場もありましたし、また、オンザジョブを通して文章の書き方や研究の進め方をきめ細かく指導する先輩達が多数いました。なにより、入社したての若手に「何を研究開発するのか自分で考えなさい」、といった指導を行う余裕がありました。

しかし、グローバルな大競争時代になって、良い悪いは別にして、最近の企業は様子ががらっと変わってきています。大学で修得した技術や研究開発を推進していく力に対して給料を支払うというスタンスになり、先輩達からの手取り足取りのきめ細かな指導も期待できなくなってきています。そういう意味で、この大学院で学んだことを十二分に発揮して頑張ってほしいと思います。

次に、留学生のみなさんにお願いしたいのですが、ぜひみなさんの母国と日本の架け橋になってほしいという事です。この2年間でみなさんは日本の国がどのような国であるか、あるいは日本人がどのような国民であるかという事を学ばれたことと思います。

日本がみなさんにとって良い国であったことを期待していますが、場合によっては、必ずしも良い印象ばかりではなかったのではないかと少し心配しています。

しかし、悪かった点はご容赦いただいて、ぜひ良かった点を母国と日本との関係構築に生かしてほしいと思います。

現在、日本とアジアの国々の政治的関係も改善されつつあります。また、インターネットで世界中の出来事が瞬時に伝わる時代、開発・生産・物流が世界レベルで連動する時代には、お互いの国々の協力なくしては大きな発展は望めません。

早稲田大学大学院情報生産システム研究科は、海外の著名な大学を中心として多数の学術交流の覚書を締結しておりますが、締結先の大学の先生方は皆さん、今後は欧米とだけではなく日本との交流を深めていきたいと話されていました。

私ども早稲田大学大学院情報生産システム研究科も、今まで以上にアジアの国々の多くの著名な大学と学生交流・共同研究などに関して交流を深めていく予定です。

日本で少なくとも2年間生活したみなさんは、母国と日本との架け橋に一番近い存在です。ぜひ、母国と日本との友好関係に努力していただきたいと思います。

 

>>早稲田大学大学院 情報生産システム研究科のホームページはこちら
>>早稲田大学情報生産システム研究センターのホームページはこちら
ページの先頭へ
早稲田大学大学院情報生産システム研究科